壁面緑化ワイヤーブラケットシステム 環境世紀の建築緑化

建物の温度上昇を抑制※
壁面緑化された建物では、緑化面を通過して建物壁に達する日射量は5%以下にまで減少します。
緑は建物を日射から守り、建物への熱貫流と、壁面の蓄熱化を防ぎます。
夏季の晴天時には、厚さ150ミリの鉄筋コンクリート壁の場合で最大7~8℃、厚さ4.7ミリの石綿コンクリート板の場合で最大10℃の壁面室内側表面温度の低減が

躯体の劣化保護
壁面緑化は、その日除け効果により、建物躯体の壁面を紫外線による劣化から保護すると言われています。
また、風雨をある程度防ぐ事も壁面の防護につながっています。

ヒートアイランド対策※
壁面緑化は、都市の巨大な冷却装置になり得るかもしれません。
日陰にある緑化面は、葉からの蒸散作用によって空気よりも低温化します。つまり都市大気の冷却面として働きますから、ヒートアイランド現象の直接的な軽減装置とみなすことができます。巨大な都市のビル群が持つ壁面は、未来の広大な「緑地」です。
もしも多くのビルディング壁面が緑で覆い尽くされていたら、わたしたちは大きな恩恵を受けることができるのです。

環境の向上による、生活の質の向上
壁面緑化は、新たに土地を持たずとも、建物の壁面がある分だけ緑化が可能です。
建物自体が緑で覆われる事で、屋内で仕事・生活する人々は、より良い環境を手に入れることができます。
緑の心理的効果は多様で、OA作業の疲労の解消や、騒音感の低減などがあり、また、緑の多い空間では疲労回復速度が早まると言われています。
身近に緑の空間を持つことで、これらの効果を取り入れることができます。
さらに建物の緑化をする事で、環境改善に対する意識を社会に対して示すことができるでしょう。
壁面緑化は、余分に土地のお金を払わずに、より公益的な豊かさを生むことができます。それが将来的に社会の財産にもなり、お金には代えられないより良い環境のひとつとなる事を、ASANOは願っています。
※「壁面緑化のQ&A」(鹿島出版会 刊行)より出典